ノート、ただ書き写してない?思考を整理し記憶に定着させる「コーネル式ノート術」とは

こんにちは、「かおる工房」です。
独学者のための学習サポートアプリ「Mesta」を開発しています。

参考書を読みながら、びっしりとノートを取る。後で見返すと、その努力の跡に満足感を覚えますよね。

でも、ふとこんな風に感じたことはありませんか?
「あれだけ時間をかけてノートに書いたのに、いざ問題を解こうとすると、内容を全く思い出せない…」

もし心当たりがあるなら、それはあなたの記憶力が悪いからではありません。もしかしたら、そのノートの取り方が、脳にとって「記憶しにくい」方法になっているだけかもしれません。

今回は、あなたのノートを「ただの記録」から「最強の記憶ツール」へと進化させる、科学的なノート術「コーネル式ノート術」についてお話しします。

なぜ「書き写すだけ」では記憶に残らないのか?

参考書の内容をそのままノートに書き写す行為は、一見すると勉強しているように感じられます。しかし、脳科学的にはこれは「受動的な作業」であり、脳はあまり活発に働いていません。

例えるなら、きれいな景色をただ写真に撮るようなもの。その場では満足しますが、後から写真を見ても「こんな場所だったかな?」と、細かい部分を思い出せないのと似ています。

記憶を定着させるために本当に必要なのは、情報を自分の頭で「整理」「再構築」するプロセスです。この能動的なプロセスを強制的に行わせてくれるのが、コーネル式ノート術なのです。

思考が整理される「コーネル式ノート術」の始め方

コーネル式ノート術は、アメリカの名門コーネル大学で開発された方法です。やり方はとてもシンプル。ノートの1ページを線で3つの領域に分割するだけです。

ステップ1:ノートエリア(右の広い領域)

まずは、ページの右側の一番広いエリアに、いつも通り講義や参考書の内容を書き留めていきます。ここでのコツは、一字一句すべてを書き写すのではなく、自分にとって重要だと思ったポイントや、後で見返して意味が分かる程度のキーワードを中心に書くことです。完璧を目指さず、少し空白があるくらいが丁度良いでしょう。

ステップ2:キューエリア(左の細い領域)

学習が一区切りついたら、左側の細いエリアを使います。ここに、先ほど「ノートエリア」に書いた内容から、重要だと思われるキーワードや、内容を要約する「問い」を書き出します。

例えば、ノートエリアに「エビングハウスの忘却曲線は時間の経過と共に記憶が薄れることを示す」と書いたなら、キューエリアには「忘却曲線とは?」といったシンプルな問いを書くのです。

この「問いを立てる」作業こそが、情報を脳に深く刻み込むための鍵となります。

ステップ3:サマリーエリア(一番下の領域)

最後に、そのページの一番下のエリアに、学習した内容全体の要約を2〜3行で書き込みます。ここでのポイントは、「自分の言葉で」書くこと。「今日学んだことは、要するに〇〇ということだ」と、誰かに説明するようにまとめてみましょう。これができる頃には、知識はかなり定着しているはずです。

Mestaで「質の高い学び」を記録しよう

このコーネル式ノート術を実践すると、ただ参考書を眺めていた時間とは比べ物にならないほど、質の高い学習ができます。

しかし、こうした「質の高い努力」は、単純な学習時間の記録だけでは見えにくいものです。

私が開発している学習アプリ「Mesta」は、まさにこうした日々の「できた!」という成功体験を記録し、可視化することを目指しています。

例えば、Mestaの記録には、
・「簿記3級 第3章をコーネル式ノートでまとめた 25分」
のように、あなたが行った「質の高い学習」の記録を残すことができます。

その小さな頑張りが、あなたのMestaの木を少しずつ育て、やがて大きな自信へと繋がっていきます。

さいごに

ノートの取り方を少し変えるだけで、学習効率は劇的に向上します。それは、生まれ持った才能ではなく、誰でも身につけられる「技術」です。

今日から、あなたのノートを「最強の記憶ツール」に変えてみませんか?

あなたの挑戦を、心から応援しています!


「Mesta」について
この記事で触れた「日々の小さなアウトプット」を記録し、あなたの頑張りを“育つ木”として楽しく可視化することで、独学の不安を自信に変えるお手伝いをします。
ご興味があれば、ぜひ覗いてみてください。

▼アプリへの登録はこちら

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著者について
かおる工房

普段は会社員として働きながら、独学者のための学習サポートアプリ「Mesta」を個人で開発しています。

「テクノロジーと温かみのあるUXで、一人ひとりの挑戦に寄り添う」をモットーに、日々奮闘中です。

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